導入事例：サントリーホールディングス株式会社 様

当社は看護職が全事業所を分担する担当制を導入しています。担当の看護職が社員からの相談窓口にもなっており、産業医、臨床心理士2名、メンタル専門医3名が連携して社員の相談に対応、支援を行う体制です。

外部相談窓口としては、何かあったときにフィジカルもメンタルも両方合わせて24時間365日相談できるチャット型医療相談サービスの設置、そしてプライベートな家族の問題なども含めて相談できるEパートナーさんのサービスを導入しています。

まず期待したのは、平日以外・就業時間外の対応ができるところ。そして全国、海外も対応できると知りお願いしたいと思いました。様々な地域に工場があるため、特に全国をカバーできるところが魅力的でした。さらに電話、メールに加えて出張面談があり、地方にも行っていただけるとの話でしたので、どの事業所に勤務している従業員にも対面での面談が可能という点は心強く思いました。

また、これはEパートナーさんにお願いしてから気づいたことなのですが、報告会という形で定期的な共有があるところも大変助かっています。3か月ごと2時間程度の報告会では、対応状況などを丁寧に詳細にご報告いただくので、非常にわかりやすいですし、我々が聞きたいと思っていることを先にご報告いただくので2時間ではあっという間と感じています。営業担当や担当カウンセラーと直接話し合える機会は貴重なので、後で聞けばよかったとならないよう、様々な角度から活発な意見交換をするように心がけています。

Eパートナーさんには、産業医から指示の出た方についての職場復帰支援、同様に産業医から指示の出た体調不良者の定期的な支援をお願いしています。また最近では、高ストレス判定者の面談も実施していただいています。

「ストレスチェックの読み方・活用方法」についても、従業員が希望すればカウンセラーさんから説明をしていただけるということで、現状ではまだ利用されたケースは確認できていませんが、このような利用の仕方もあることを案内に入れるようにしています。また、「体験カウンセリング」は一部の拠点で既に実施、推奨させていただいております。

産業医からフォローが必要と指示のあった対象者について、社内カウンセラーでフォローできない場合にEパートナーさんにお願いをさせていただいています。支援状況を都度フィードバックしていただいているので、その内容を社内の産業保健スタッフが適宜確認し、さらに確認したいことや質問等があればEパートナーさんの担当カウンセラーと直接やりとりさせていただくという流れです。この「直接やりとりをさせていただける」という部分も、非常に使い勝手が良いと感じています。

地方の営業拠点や工場勤務者へのサポートは明らかに充実しました。従業員としても面談のために主要都市まで足を運ぶというのは大変ですし、社内体制としても限られた人数で全国をカバーすることは困難です。Eパートナーさんにはそのような物理的・時間的に難しい部分をフォローしていただいていると感じています。サントリーでは全従業員を漏れなくサポートすることを掲げていますので、どの地域でも同じサービスが利用できることで安心感の提供にも繋がっていると感じています。

また創業当初から「家族も大事に」との精神が企業風土として受け継がれていますが、ご家族へのサポートは社内の産業保健スタッフではなかなか対応ができないため、Eパートナーさんに対応していただき効果が上がっている部分だと思います。実際に家族利用は多いことが報告されており、ポスターを貼る、カードを配布する、面談の中で伝えるなど、ご家族も利用できるという周知も行なっています。

四半期ごとに報告会をしていただくのが非常にありがたいと感じているので、今後もお互いの持つ情報を共有しながら連携させて頂ければと思っています。Eパートナーさんは多くの企業と取り組んでこられたご経験があるので、我々の抱えている問題が、当社だけの傾向なのか、そうではないのか、といった情報を得られるのも参考になります。そのような情報力やノウハウといった面も期待しているところですね。

他に今後期待することとしては、研修に興味があります。また、看護職とEパートナーさんの地域カウンセラーとの間で「エリア懇談会」のような情報交換の場を持てたら、お互いの顔も見えて一層やりやすくなるのではないかと考えています。看護職も対応に苦慮するケースはあり、そういった相談や意見交換の場にも期待をしています。