目次
ここから具体的にみていきましょう。「エンゲージメント」とは「働きがい」に関連した概念で、2つの種類があります。2)
◇ワークエンゲージメント
着目するのは働く人と仕事との関係です。「ワークエンゲージメント」が高い人は仕事から活力を得て、やりがいを感じながら熱心に働きます。
◇従業員エンゲージメント
着目するのは働く人と組織との関係です。「従業員エンゲージメント」が高い人は所属する組織への理解が深く、貢献意欲をもって仕事をします。
「エンゲージメント」が高い人の背景には、仕事に対する誇りと所属する組織との信頼関係があります。常に前向きな姿勢で仕事をする「エンゲージメント」の高い人が集まる職場は、仕事の質も高く離職する人も少ないでしょう。
働く人がもつ仕事と組織に対する「エンゲージメント」向上への取り組みは、貴重な人財の流出を防ぎ、労働生産性を高めるための、ひとつの方法と言えます。
個人への支援
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・定期面談等で対話の機会をつくる ・日常業務に対して具体的なフィードバックを行う ・良いところを積極的に褒める |
制度の拡充
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・評価や処遇の基準を明確にする ・能力やキャリア開発のための制度を充実させる ・時短勤務やテレワークなど柔軟な労働環境を整備する |
組織風土の改善
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・企業理念やビジョンを従業員と共有し浸透させる ・サーベイやアンケート等を活用して課題を認識する ・従業員からの意見やコメントには丁寧に対応する |
これらは一例ですが、個人から組織全体まで、幅広いアプローチが必要であることが分かります。
企業規模や社内の体制によっては、これらすべてを社内リソースで対応することも可能でしょう。社内で対応できれば、コストや細かな連携の面でメリットがあります。しかしながら、実務にかかる負荷は大きくなりそうです。
実際には「社内リソースに負荷はかけられないけれど、何らかの取り組みはしたい」というケースが多いかもしれません。社内に負荷をかけずぎず、効果的な取り組みを運用していく体制をつくるには、外部リソースの専門サービスを上手く活用するという方法があります。
働く人の「エンゲージメント」向上に活用できる外部リソースのサービスとは、どのようなものでしょうか。多くの企業に活用されているサービスを3つご紹介します。
個人がもつ価値観を尊重しながらじっくり話を聴き、一緒に考えたり、時には助言したりしながら、悩みや困りごとの解決をサポートします。相談形式は対面、電話、WEB、チャットなど、さまざまな形式が用意されています。きめ細かい個別対応ができる点が特徴です。
各分野の専門家が講師として登壇します。社内研修として専門家の講義を受講できる機会は、能力開発制度の充実にもつながります。テーマや内容などニーズに応じてオリジナルのプログラムを作成できるサービスもあります。
取り組みの企画立案から運用・効果測定に至るまで、さまざまなフェーズで発生する課題の解決に向けて提案やアドバイスを提供します。他社の動向などに基づく客観的な視点が欲しい時にも活用できます。
「個人カウンセリング」「研修」「コンサルティング」の3つのサービスは外部EAPの領域でもあります。これから「エンゲージメント」向上に取り組みたい、すでに取り組んでいるが社内リソースの負荷が大きいといった状況であれば、外部EAPの導入や見直しを検討するタイミングかもしれません。
外部EAPには、それぞれ得意分野があります。そのため、サービスを選定する際には組織の課題を明確にする必要があります。
個人のエンゲージメント向上であれば個人カウンセリング、能力開発の機会を提供するのであれば企業向け研修、組織風土の改善や制度の拡充であれば組織コンサルティングのように、その分野に強みをもつEAP機関の選定が課題解決の早道となるでしょう。
一方で、課題を絞りきれないケースや、さまざまなアプローチで対策に取り組みたいといった場合には、サービスの選定が難しくなるかもしれません。このような課題を特定しにくいケースには、総合力に強みをもつEAP機関が適しています。
例えば、EパートナーのEAPサービスは、個人カウンセリングを中心として、研修やコンサルティングまで提供しています。それぞれの企業が理想とする姿を実現するために、外部EAPに期待されることを丁寧に聞き取り、「エンゲージメント」向上に向けた取り組みをサポートします。
少子高齢化による労働力の減少に向けた対策のひとつに、働く人の「エンゲージメント」向上への取り組みがあります。「エンゲージメント」という概念にはさまざまな要素が含まれるため、取り組みのテーマも広範囲に及びます。そこで活用したいのが外部EAPです。企業のメンタルヘルス対策をサポートする外部EAPには、働く人の「エンゲージメント」向上に向けた取り組みにも活用できる領域が含まれています。
「メンタルヘルス対策」と「エンゲージメントの向上」、2つの効果をねらう体制づくりをお考えなら、外部EAPの導入、見直しを検討してみてはいかがでしょうか。
社員のメンタルヘルスケアはEパートナーにご依頼ください。公認心理師や産業カウンセラー、臨床心理士の資格を保有する専門家集団が在籍し、カウンセリングやメンタルヘルス研修、メンタルケアのコンサルティングなど、トータルで企業様のEAPを支援。特にカウンセリングに関しては全国各地で対応可能です。社員の方のお悩みにしっかりと耳を傾け、いち早くストレス状況を把握し、先回りして対策をご提案します。
社員のメンタルヘルスが健全な状態になれば、職場の生産性も向上するはずです。Eパートナーならフットワークが軽く、タイムリーな対応も可能です。メンタルヘルスケアの課題はぜひご相談ください。
(参考)
1)厚生労働省「令和元年版 労働経済の分析」
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_06963.html
2)厚生労働省「働き方・休み方改善ポータルサイト」 ワークエンゲージメントページ
https://work-holiday.mhlw.go.jp/work-engagement/